メインビジュアル背景

お知らせ

TOP > お知らせ > PP貼り > UV・LED印刷のPP貼りでフィルムが剥がれる・浮く原因と対策

UV・LED印刷のPP貼りでフィルムが剥がれる・浮く原因と対策

2026.6.2
PP貼り

「UV印刷やLED印刷で仕上げた印刷物にPP貼り加工を施したら、後からフィルムが浮いてしまった」「端からペラペラと剥がれてしまう」といったトラブルでお悩みの印刷会社やデザイン会社の担当者様は少なくありません。

PP貼り(ポリプロピレンフィルムを熱圧着して耐久性や光沢を高める表面加工)は、パッケージやポスター、書籍の表紙などに欠かせない加工です。しかし、UV・LED印刷はインキの特性上、通常の油性印刷と比べてフィルムとの密着不良が起こりやすいという課題があります。

この記事では、紙加工・パッケージ製造の専門知識を持つ太陽紙技研が、フィルムの浮き・剥がれが発生する原因と、発注前に確認・指示すべき具体的な対策をわかりやすく解説します。

なぜUV・LED印刷のPP貼りでフィルムが浮く・剥がれるのか?

インキの「内部硬化」に時間がかかるため

最大の原因は、インキの乾燥(硬化)不良です。UV・LED印刷は紫外線を照射してインキを瞬時に硬化させるため、表面上はすぐに乾いているように見えます。

しかし、実際にはインキの内部まで完全に硬化するのに4〜24時間程度かかるのが一般的です。

UV・LEDインキは照射直後に硬化しますが、インキ皮膜が紙に馴染み、密着力が安定するまでには数時間から1日程度の「養生」が必要です。

皮膜が不安定な状態でPP貼り(約110度の熱圧着)を行うと、インキに含まれるワックス成分などが表面に浮き出し(ブリード現象)、糊の定着を妨げて後からフィルムが剥がれる原因となります。

インキ皮膜の特性と定着不良

UV・LEDインキは硬化時の収縮により、非常に緻密で平滑な皮膜を形成します。

この特性により表面の「濡れ性(接着のしやすさ)」が低くなり、PP側の接着剤が物理的に食い込む「アンカー効果」が得られにくくなります。

特にインキが重なる高濃度なベタ部分は、より高い密着管理が求められます。特にインキが厚く乗っている部分は、この影響を強く受けます。

トラブルを防ぐための具体的な対策・発注時の注意点

1. インキの密着を安定させる「養生時間」を確保する

印刷直後ではなく、4〜24時間ほど置いてインキの状態が安定してから加工することが最も確実な剥離対策です。

急ぎの案件でも、印刷から加工までのインターバルを考慮した進行計画を立てるよう、事前に調整することをおすすめします。

2. デザインやレイアウトを工夫する

インキの層が厚いほど剥がれやすくなるため、全面ベタ塗りや四隅のベタ塗りは極力避けるのが無難です。

特に断裁位置(タチキリ部分)からフィルムが剥がれるのを防ぐため、端の部分に白場(インキを乗せない部分)を設けるか、網濃度を下げるといったデザイン上の工夫が非常に有効です。

3. 用紙の厚みと余白(ダブり)を適切に設定する

PP貼り加工では、用紙の選定も重要です。

推奨される用紙の厚みは四六判110kg以上(ボール紙は450g/㎡まで対応可能)です。薄すぎる紙や、熱に弱い特殊紙(ユポ紙などの合成紙)は、加工時の熱(約110度)でシワやよれ、反りが発生しやすいため不向きです。

また、機械に給紙する際、紙を1枚ずつ重ねて(ダブらせて)送るため、天地左右に8mm〜10mmの余白が必要です。

余白が足りないと、紙を重ねた跡がトンボの内側に白い線として残るリスクがあります。

4. 事前の校正・テスト加工(試し貼り)を行う

PP貼りをすると、フィルムの影響で色味が変化します。

例えば、強い光沢が出るグロスPPは色が濃く鮮やかに見え、つや消しのマットPPは色が薄く(柔らかく)見える傾向があります。

密着度合いや色味の変化を確認するため、本番前に無料サンプル作成や校正貼り(テスト加工)を依頼することをおすすめします。

太陽紙技研のPP貼り加工の強み

太陽紙技研では、パッケージや販促物、出版物など、多岐にわたる印刷物のPP貼り加工を承っております。

  • 手動機による柔軟な対応:小サイズや難易度の高い加工、特殊な仕様にも職人の技術で丁寧に対応します。
  • 徹底した品質管理:加工後、2段階の全数検品を実施し、フィルムの浮きやシワ、異物混入を防ぎます。
  • スピーディーな納期:印刷物の状態(養生完了済み等)や仕様によりますが、午前中のお持ち込みで最短翌日納品が可能。お急ぎの場合は、密着テストの結果を踏まえた最短当日〜半日での特急対応もご相談いただけます。

まとめ

UV・LED印刷物にPP貼りをする際は、以下のポイントを押さえることでフィルムの浮きや剥がれを防ぐことができます。

  • 印刷後、内部硬化のために4〜24時間の乾燥時間を確保する
  • 端からの剥がれを防ぐため、タチキリ部分のベタ塗りを避け、白場を設ける
  • 四六判110kg以上の用紙を選び、天地左右に8mm〜10mmの余白を確保する
  • 事前に校正貼りを行い、定着テストと色味の変化を確認する

「このデザイン・用紙でPP貼りができるか不安」「過去に剥がれトラブルがあって困っている」という方は、ぜひ一度、太陽紙技研へご相談ください。

専門スタッフが最適な加工方法をご提案いたします。

参考リンク

一覧に戻る
CONTACT
ご相談・お問い合わせ