メインビジュアル背景

お知らせ

TOP > お知らせ > PP貼り > ユポ紙にPP加工はできる?熱によるカール(波打ち)を防ぐ注意点と対策

ユポ紙にPP加工はできる?熱によるカール(波打ち)を防ぐ注意点と対策

2026.7.15
PP貼り

屋外ポスターや飲食店のメニュー表など、優れた耐久性と耐水性で重宝される「ユポ紙(合成紙)」。
さらに美観や保護機能を高めるためにPP貼り(ポリプロピレンラミネート)加工を施したいものの、「加工時の熱でシートがカール(波打ち)してしまう」「サイズが縮んでしまう」とお悩みの制作・印刷担当者様も多いのではないでしょうか。

本記事では、ユポ紙へのサーマルPP加工で熱変形が起きる技術的原因と、平滑で美しく仕上げるための具体的な対策、失敗を防ぐための発注時の注意点について、紙製品加工の専門家が分かりやすく解説します。


なぜユポ紙にPP加工をするとカール(波打ち)が起きるのか?

ユポ紙などの合成紙に一般的なPP貼り加工を施す際、トラブルが発生しやすい最大の理由は「熱への耐性」にあります。

一般的なPP貼り加工(サーマルPP)では、熱胴と呼ばれるローラーの熱(約110℃前後)と圧力を利用して、フィルム裏面の接着剤(糊)を溶かしながら紙に圧着させます。
しかし、ユポ紙の主原料はポリプロピレン(PP)樹脂などのプラスチック素材です。ユポ紙は約80℃以上の熱を受けると素材自体が収縮を始める特性があるため、110℃の高温に晒されると激しい熱変形や伸縮、よじれ(カール)が発生してしまうのです。


熱変形を防ぎ、美しく平滑に仕上げるための2つの対策

ユポ紙の平滑性を保ったまま表面加工を施すためには、素材特性に合わせた適切なアプローチが必要です。現場で用いられる代表的な2つの対策を紹介します。

1. コールドPP(コールドラミネート)への切り替え

熱による変形を確実に回避したい場合、最も有効な解決策がコールドPP(感圧ラミネート)への切り替えです。
サーマルPPとは異なり、熱を一切加えずに粘着剤のみでフィルムを圧着させるため、ユポ紙の縮みや波打ちを起こさずにフラットで美しい仕上がりを実現できます。屋外ポスターや長期間使用するメニュー表など、高い平滑性が求められる製品に強く推奨される加工方法です。

2. 低温用フィルムの選定と手動機による緻密なコントロール

製品の仕様上、どうしてもサーマルPPで加工する必要がある場合は、一律の自動設定では高確率でトラブルに繋がります。
この場合、通常より低い温度で接着可能な「低温用サーマルフィルム」を選定した上で、手動機などの設備を活用し、熟練の職人が熱胴の温度・通紙速度・ゴム胴の圧力を限界まで微調整する必要があります。用紙の厚みや印刷状態(インキの乗り方)によっても適正値が細かく変動するため、高度な技術とノウハウが不可欠です。


失敗しないための発注時の注意点

ユポ紙へのPP加工を外部の加工会社へ依頼する際は、以下の実務ポイントを必ず確認しましょう。

  • 印刷物(予備紙)支給による事前のテスト加工(校正貼り)が可能か
    本番前にテスト加工を行い、仕上がりの平滑性や、インキの乾燥不足による気泡・剥離(ガス残り)が起きないかを確認することが鉄則です。
    ※注意点: テスト加工を依頼する際は、本番と「同じユポ紙・同じインキ」で印刷された実際の印刷物を加工会社へ支給する必要があります。
  • 印刷インキの完全乾燥時間を確保しているか
    ユポ紙はインキが浸透しにくいため、乾燥が不十分な状態でPP貼りを行うと、残留した溶剤ガスによってフィルムの間に気泡が発生したり、剥離の原因になります。完全に乾燥した状態を確認してから加工ラインへ投入しましょう。
  • 手動機を保有し、難加工への対応力があるか
    自動機だけでなく、職人が細かな調整を行える手動機を保有し、特殊素材の加工実績があるかどうかが、品質を大きく左右します。

ユポ紙などの特殊紙加工・PP貼りなら「太陽紙技研」へご相談ください

ユポ紙をはじめとする特殊な材質へのPP貼り加工は、温度設定や資材選定の判断が非常に難しく、一般的な全自動機の一律設定ではトラブルが避けられません。

京都を拠点に紙製品・パッケージ加工を手掛ける太陽紙技研では、手動機を駆使することで、全自動機では対応困難な「極めて緻密な温度・速度・圧力調整」を要する難易度の高い加工に柔軟に対応しています。

太陽紙技研の強みと安心のサポート体制

  • 本番前の校正貼り(テスト加工)に対応
    お客様から印刷物をご支給いただくことで、本番前に10枚まで無料でサンプル作成(サイズ不問)を承ります。事前に仕上がりや接着相性を確認できるため安心です。
  • 徹底した品質管理(全数検品)
    デリケートな特殊紙加工だからこそ、職人の目による全数検品を実施し、反りや剥離のない高品質な製品をお届けします。
  • 京都エリアのスピード対応
    京都市内エリアであれば、自社便による資材の引取り・最短半日のスピード納期にも対応いたします(※自社便は京都エリア限定。エリア外は別途ご相談、印刷の乾燥状態等により変動あり)。

「ユポ紙を美しく平滑に仕上げたい」「自社で最適な表面加工が判断できない」とお困りの方は、代替案(コールドPPのご提案等)も含めて最適なプランをご提示いたします。ぜひ太陽紙技研までお気軽にお問い合わせください。

一覧に戻る
CONTACT
ご相談・お問い合わせ