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UV・LED印刷×PP貼りの「背割れ」を防ぐには?折り・型抜き加工の注意点と対策

2026.6.4
PP貼り

「パッケージや販促物にPP貼りをしたら、折り目の部分で背割れが起きてしまった」「クライアントに納品した後にフィルムの浮きが発覚し、再納品になってしまった」といったトラブルでお悩みではありませんか?

近年主流となっているUV印刷やLED印刷は、速乾性に優れスピーディーな納品が可能ですが、インキの性質上、折り加工や型抜きを伴う製品にPP貼り(ポリプロピレンフィルムの圧着加工)を行うと、背割れやフィルムの剥離が起きやすいというデリケートな側面を持っています。

本記事では、UV・LED印刷を施した紙にPP貼りを行う際に、なぜ背割れや剥離が発生するのか、そして設計・印刷・加工の各工程でどのような対策をとるべきかを分かりやすく解説します。

UV・LED印刷×PP貼りで「背割れ」「剥離」が発生する原因

トラブルを防ぐためには、まず原因を正しく理解することが重要です。主な原因は以下の2点に分けられます。

1. インキ皮膜の硬さによる「背割れ(ひび割れ)」

UV・LED印刷は、紫外線などを照射してインキを瞬時に硬化させる仕組みです。そのため、従来の油性インキと比べてインキの皮膜が非常に硬くなるという特徴があります。

この硬いインキ皮膜に加え、紙の乾燥状態や「紙の目(繊維の向き)」が背割れに大きく影響します。

折り曲げ時にインキ皮膜が柔軟に追従できないことに加え、紙の繊維が割れることで、下地の白地が露出する「背割れ」が発生します。

特にUV印刷は油性印刷に比べ皮膜が硬いため、紙の目に対して逆方向に折る(逆目折り)際のリスクが非常に高くなります。

2. インキの密着不良や未反応成分による「フィルムの浮き・剥離」

UV・LEDインキは無溶剤型のため、本来「溶剤の蒸発」は起きませんが、特有のトラブルとして密着不良があります。

インキ表面の表面張力が極端に低い場合や、インキに含まれるシリコン成分等がPP用の接着剤を弾いてしまうことが原因です。

また、内部に未反応の成分が残った状態でPP貼り(約110度の加熱)を行うと、後から密着力が低下し、フィルムが浮き上がる現象が発生します。

これが、加工後しばらく経ってから「フィルムの浮き」や「剥離」が顕在化する原因です。

【工程別】背割れ・剥離トラブルを防ぐための対策

こうしたトラブルを防ぐためには、加工会社への丸投げではなく、設計(デザイン)・印刷・加工の各工程で連携して対策を行うことが不可欠です。

【設計・デザイン工程】折り目やフチのインキ濃度を調整する

デザインの段階で、背割れや剥がれが起きやすい部分に物理的な対策を施します。

  • 折り目やタチキリ部分に白場を設ける: パッケージの角や背表紙、折り加工が入るラインには、極力濃い色(ベタ塗り)を配置せず、白場(紙の地色)にするか、網濃度を下げるデザインを検討しましょう。インキの層が薄くなることで、割れや剥がれのリスクを大幅に軽減できます。
  • 適切な用紙を選ぶ: PP貼りには、一般的に四六判110kg前後の用紙が加工適性に優れ、安定した仕上がりになります。しかし、薄紙ではシワが発生しやすく、厚紙では背割れのリスクが高まるため、紙厚に応じた「機械の加圧調整」が不可欠です。太陽紙技研では、薄紙から厚紙まで、それぞれの紙質に合わせて最適な設定を見極めることで、トラブルを最小限に抑えています。

【印刷工程】表面だけでなく「内部」までしっかり乾燥させる

印刷会社と連携し、十分な乾燥時間を確保することが重要です。

  • 乾燥時間の確保: UV・LED印刷であっても、内部層が完全に硬化するまでには4〜24時間程度かかる場合があります。短納期であっても、PP貼り加工へ移行する前に適切な乾燥・養生時間を設けるようスケジュールを調整しましょう。
  • 耐性インキの検討: ブリード現象(インキ色素の滲み出し)や黄変を防ぐため、必要に応じて耐性インキや無黄変タイプのインキを使用することも有効です。

【加工工程】適切な温度・圧力調整と事前のテスト

PP貼り加工を担う現場の技術力も、仕上がりを大きく左右します。

  • 事前のサンプル作成(校正貼り): 実際の印刷物(本紙)を使用して、事前に10枚程度のテスト加工を行うことを強くおすすめします。色味の変化(グロスPPは色が濃く、マットPPは薄く見える傾向があります)や、折り曲げた際の背割れリスクを量産前に確認できます。
  • 手動機による微調整: 全自動機では対応しきれない細かな温度(通常110度前後)や圧力の調整が必要な場合、手動機を扱える熟練の加工会社に依頼することでトラブルを回避しやすくなります。

太陽紙技研なら高難度なPP貼り加工にも対応可能

太陽紙技研株式会社では、最新の全自動機に加え、熟練の職人が微調整を行う「手動機」を併用しています。

UV・LED印刷物のようにシビアな温度・圧力管理が求められる案件や、自動機では対応困難な小サイズ(四六16切まで対応)の加工も得意としています。

京都市内エリアであれば自社便による迅速な引取り・納品も可能です。品質に万全を期すため、量産前に10枚までの無料サンプル作成(校正貼り)も承っております。

まとめ

UV・LED印刷物にPP貼り+折り加工を行う際の注意点をまとめます。

  • 原因: インキ皮膜の硬化による柔軟性不足と、表面特性(密着不良)による接着不全。
  • 対策(設計): 折り目や端のインキ濃度を下げ、白場を設ける。
  • 対策(印刷): 未反応成分をなくすため、適切なUV照射量と24時間程度の養生(安定)時間を確保する。
  • 対策(加工): 事前のサンプル作成(テスト加工)を行い、微調整が可能な加工会社に依頼する。

パッケージや販促物の品質トラブルは、クライアントからの信頼低下や再製作のコスト増に直結します。

「このデザイン・印刷仕様でPP貼りをして問題ないか?」と少しでも不安に感じた際は、ぜひ設計段階から太陽紙技研にご相談ください。最適な加工方法をご提案いたします。

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