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インキの溶剤や熱で印刷は変色する?ブリード現象の原因と対策

2026.5.1
PP貼り

パッケージや販促物(ポスター・チラシなど)の製造において、印刷後に表面加工を施した際、「想定していた色と違う」「特定のインキが変色してしまった」といったトラブルに不安を感じていませんか?

結論から言うと、インキの溶剤や加工時の熱によって印刷が変色する「ブリード現象」などのトラブルが起こる可能性はあります。

本記事では、PP貼りなどの表面加工時に印刷物が変色してしまう原因と、それを防ぐための具体的な対策について分かりやすく解説します。

印刷加工時に起こる「変色・ブリード現象」の主な原因

印刷物の表面にフィルムを熱圧着して耐久性や光沢を高める「PP貼り」などの加工工程では、主に以下の3つの要因で色の変化やトラブルが発生することがあります。

1. 熱や溶剤によるインキの変色(ブリード現象)

ブリード現象とは、インキに含まれる顔料が、加工時の熱や接着剤の溶剤と反応して滲んだり変色したりする現象です。
PP貼り加工では約110度の熱胴を使用してフィルムを圧着するため、熱に弱いインキは影響を受けやすくなります。特に紫系(マゼンタ系の染付け顔料)のインキは、熱や溶剤の影響で赤紫色に変色しやすい傾向があるため注意が必要です。

2. 接着剤と紙成分の化学反応による黄変

加工に使用する接着剤の成分と、用紙や段ボールに含まれる成分が化学反応を起こし、時間経過とともに印刷面が黄色っぽく変色(黄変)することがあります。

3. フィルムによる光の反射(見え方の変化)

物理的な変色ではありませんが、表面加工によって光の反射率が変わることで、視覚的に色が変化して見える現象です。

  • グロスPP(光沢フィルム):表面が平滑になるため、色が濃く、やや赤みを帯びて見えやすくなります。
  • マットPP(つや消しフィルム):光の反射が抑えられるため、色が薄く、少しぼやけて落ち着いた印象になります。

変色や加工トラブルを防ぐための4つの対策

意図しない変色や加工不良を防ぎ、高品質なパッケージや販促物を仕上げるためには、以下の対策が有効です。

1. 耐性インキや無黄変インキの使用

ブリード現象や黄変を防ぐため、熱や溶剤に強い「耐性インキ(耐ブリードインキ)」や「無黄変インキ」を使用することが推奨されます。特に紫系の色を多用するデザインでは、事前に印刷会社へ耐性インキの使用を相談しましょう。

2. インキの完全硬化と適切な印刷方式の選択

インキの硬化不良は、変色だけでなくフィルムが剥がれる直接的な原因となります。 近年主流となっているUV/LED印刷は、紫外線を照射することで瞬時に表面が硬化しますが、インキ膜が厚い場合や照射不足の際、内部の硬化が不十分(内部硬化不良)になることがあります。この状態でPP加工を施すと、未反応の成分(残留モノマー等)が後からガス化し、フィルムを押し上げて「浮き」や「剥離」を引き起こすリスクがあります。 内部まで反応を完結させ、密着を安定させるためには、加工前に半日〜1日(4〜24時間)程度の「養生(エージング)」時間を設けることが理想的です。

3. デザインデータでの工夫

オンデマンド印刷の場合、トナーの油分によってフィルムが圧着しにくくなることがあります。そのため、用紙の四隅まで色を敷き詰める「全面ベタ塗り」を避け、端部分に白場(余白)を設けたり、網点濃度を下げたりするデザイン上の工夫がトラブル防止に繋がります。

4. 事前のテスト加工(校正貼り)の実施

本番の加工に入る前に、実際の印刷物とフィルムを使ってサンプルを作成する「校正貼り」を行うのが最も確実な対策です。これにより、色の変化やフィルムの定着具合を事前に確認できます。

太陽紙技研の表面加工サービスについて

太陽紙技研では、パッケージや出版物、販促物など幅広い製品に対するPP貼り加工(グロス、マット、ホログラムなど)を承っております。

  • 柔軟な対応力:手動機を活用し、小サイズや細かな調整が必要な難加工にも対応。全数検品で高い品質をお約束します。
  • 無料サンプル作成:事前の仕上がり確認用として、10枚程度の無料サンプル作成を推奨しています。変色リスクが心配な場合も安心です。
  • スピーディな納期:午前中のご発注で最短翌日納品、お急ぎの場合は最短半日での対応もご相談可能です。

※PP貼り加工には、四六判110kg以上(ボール紙は450g/㎡まで対応可)の用紙厚と、天地左右に8mm〜10mmの余白が必要となります。特殊紙(ユポ紙など)は熱による変形リスクがあるため、事前にお問い合わせください。

まとめ

インキの溶剤や加工時の熱によって、印刷物が変色する「ブリード現象」や見え方の変化は起こり得ます。しかし、耐性インキの使用、十分な乾燥時間の確保、事前のテスト加工(校正貼り)を行うことで、これらのトラブルは未然に防ぐことが可能です。

「このデザイン・用紙で綺麗に加工できるか不安」「実際の仕上がりを事前に確認したい」といったお悩みがありましたら、ぜひお気軽に太陽紙技研までご相談ください。専門知識を持ったスタッフが最適な加工方法をご提案いたします。

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