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表面加工にはPP貼り以外にどんな種類がある?印刷物を美しく守る加工技術を徹底解説

2026.5.1
PP貼り

パッケージや販促物、出版物などの印刷物において、見た目の美しさや耐久性を向上させるために欠かせないのが「表面加工」です。代表的な加工方法として「PP貼り(ポリプロピレンフィルムを貼る加工)」がよく知られていますが、「PP貼り以外にはどのような種類があるの?」「用途や予算に合わせてどう選べばいい?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、PP貼り以外の代表的な表面加工の種類とそれぞれの特徴を解説し、最も耐久性に優れるPP貼りのメリットや、発注時の注意点について分かりやすくご紹介します。

PP貼り以外の主な表面加工の種類

印刷物の表面を保護し、光沢やつや消しなどの質感を与える表面加工には、PP貼り以外にもいくつかの種類があります。用途やコスト、求める品質に応じて使い分けるのが一般的です。

1. ニス引き(OPニス)

印刷と同時に、または印刷直後に透明な樹脂(ニス)を塗布する加工です。
特徴:コストが最も安く、短納期で対応可能です。印刷面の色落ちや汚れを防ぐ最低限の保護を目的とします。フィルムを貼らないため、紙の質感を残すことができます。
用途:チラシ、カタログの本文、低コストなパッケージなど。

2. プレスコート

印刷面に熱硬化性樹脂を塗布し、熱を帯びた鏡面ローラー(ステンレス板など)でプレスして強い光沢を出す加工です。
特徴:PP貼りに近い強い光沢感を得られますが、フィルムを使用しないため紙の再利用(リサイクル)がしやすいという環境面のメリットがあります。ただし、折り曲げた部分が割れやすいという性質があります。
用途:お菓子の箱、化粧品のパッケージ、雑誌の表紙など。

3. ビニール引き

印刷面に塩化ビニール樹脂を主成分とした塗料を塗布し、乾燥させる加工です。
特徴:ニス引きよりも強い光沢と優れた耐水性・摩擦耐性を持ちます。プレスコートほどの強い光沢はありませんが、コストと品質のバランスが良いのが特徴です。
用途:書籍のカバー、手提げ袋、包装紙など。

4. UVクリアコーティング(UVニス)

紫外線を照射することで瞬時に硬化するUVニスを使用した加工です。
特徴:非常に強い光沢感があり、摩擦にも強いのが特徴です。特定のデザイン部分だけを盛り上げる「厚盛り」などの特殊な表現も可能で、高級感を演出できます。
用途:高級パッケージ、ポスター、名刺のアクセントなど。

最も耐久性と保護力に優れる「PP貼り」の特徴

多様な表面加工がある中で、物理的な保護力や耐久性、視覚的な美しさにおいて最も優れているのがPP(ポリプロピレン)貼り加工です。印刷物の表面に専用のフィルムを熱(約110度)と圧力で貼り合わせます。

安全で環境に優しいPPフィルム

PPフィルムは耐熱性(耐熱温度130℃)、透明性、硬度に優れているだけでなく、非常に安全性が高い素材です。無味・無臭・無毒であり、食品衛生基準や重金属の溶出基準をクリアしているため、乳幼児が触れる絵本や玩具のパッケージにも安心して使用できます。また、完全燃焼すれば有毒ガスを出さず水とCO2に分解されるため、環境にも配慮されています。

太陽紙技研のPP貼り加工の強み

太陽紙技研では、一般的なグロス(光沢)やマット(つや消し)だけでなく、ベルベットや和紙ラミなど、多種多様なフィルムを選択できます。また、全自動機では困難な小サイズや難易度の高い加工にも手動機を活用して柔軟に対応し、加工前・加工時の2段階で全数検品を実施することで高い品質を担保しています。

表面加工を発注する際の注意点と判断基準

表面加工(特にPP貼り)を行う場合、印刷物の仕様や状態によってトラブルが発生することがあります。以下の点に注意して設計・発注を進めましょう。

  • 用紙の厚み:薄すぎる紙はシワやよれの原因となります。PP貼りの場合、四六判110kg以上の厚みが推奨されます(ボール紙は450g/㎡まで対応可能)。
  • 寸法と余白:加工機に紙を連続して通すため、給紙時に紙を重ねる(ダブらせる)必要があります。そのため、天地左右に8mm〜10mmの余白が必要です。
  • インキの乾燥:印刷面が完全に乾いていないと、加工後にフィルムが剥離する原因になります。特にUV/LED印刷は表面が乾いて見えても、内部層の化学反応(後重合)が安定するまでに4〜24時間かかることがあります。この硬化プロセス中に発生する微細なガスや、インキ成分との密着不良がフィルムの浮きを招く恐れがあるため、加工前の十分な養生(放置時間)が必要です。
  • 色味の変化:フィルムを貼ることで光の反射具合が変わり、グロスPPは色が濃く、マットPPは色が薄く(ぼやけて)見える傾向があります。

販促物(SPツール)やパッケージにおける選択

昨今では、販促什器や等身大パネル、立て看板などのSP(セールスプロモーション)ツールを制作する際、大判インクジェットプリントを用いて1台から少ロットで製造するケースも増えています。このようなディスプレイやパッケージ製造においては、表面加工で耐久性を高めるだけでなく、環境に配慮した素材(FSC認証紙や再生段ボールなど)を選択し、素材の風合いをそのまま活かすというアプローチもあります。用途やロット数、環境への配慮(SDGs)などを総合的に考慮して仕様を決定することが大切です。

まとめ

表面加工には、コスト重視の「ニス引き」、光沢とリサイクル性を両立する「プレスコート」、部分的な装飾が可能な「UVクリアコーティング」など、PP貼り以外にも様々な種類があります。しかし、耐久性・耐水性・長期保存を最優先とするパッケージや販促物においては、やはり「PP貼り」が最も確実で効果的な選択肢と言えます。

太陽紙技研では、午前発注で最短翌日(お急ぎの場合は最短半日)の納品が可能なほか、10枚程度の無料サンプル作成(校正)にも対応しています。色味の変化やインキの適性に不安がある場合は、本生産の前にサンプルで仕上がりを確認することをおすすめします。印刷物の表面加工やパッケージ製造でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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