メインビジュアル背景

お知らせ

TOP > お知らせ > PP貼り > PP貼り加工後の剥がれを防ぐには?原因と不良を減らすための対策を徹底解説

PP貼り加工後の剥がれを防ぐには?原因と不良を減らすための対策を徹底解説

2026.5.26
PP貼り

パッケージや販促物(ポスター・チラシ・什器など)の耐久性や見栄えを向上させるために欠かせない「PP貼り加工(ポリプロピレンフィルムを貼る表面加工)」

しかし、製造工程や完成後にフィルムが剥がれたり、浮いてしまったりするトラブルは、製品の信頼性を損なう大きな要因となります。

本記事では、紙加工の専門的な知見に基づき、PP貼り加工における剥がれの原因と、不良を未然に防ぐための具体的な対策を解説します。


PP貼り加工後に「剥がれ」が起きる主な原因

PPフィルムが剥がれる原因は、単なる接着不良だけでなく、印刷時の条件や紙の特性、使用環境など複数の要因が絡み合っています。

1. 印刷インキの乾燥不足(ガス残り)

油性オフセット印刷では、インキが酸化重合によって完全に硬化するまでに時間を要します。

乾燥が不十分な状態でPPフィルムを熱圧着すると、インキから発生するガスがフィルムとの間に溜まり、気泡(浮き)や密着力の低下を引き起こします。

特にベタ面積が多いデザインでは、このリスクが顕著になります。

2. インキ成分やパウダー、トナーの影響

印刷時の裏移りを防ぐ「パウダー」が過剰に散布されていると、接着剤が紙の繊維に浸透するのを阻害します。

また、インキに含まれるワックス成分(皮膜強化剤)や、デジタル印刷(トナー印刷)で使用されるオイル・ワックス成分は表面エネルギーを低下させ、通常の接着剤では剥離しやすくなる原因となります。

3. 折り加工による物理的負荷(背割れ・罫線割れ)

厚紙を加工後に折り曲げると、折り目部分の紙の繊維が破断します。

この際、フィルムが紙の伸びに追従できない場合や、折り目部分に濃いベタ印刷が配置されていると、インキ層ごとフィルムが剥がれやすくなります。

4. 保管・使用環境(温度・湿度の変化)

冷凍食品のパッケージなど、低温・高湿度環境で使用される場合、紙が水分を吸って伸縮するのに対し、PPフィルムは伸縮しにくいため、界面で剥離が生じることがあります。

また、極度の乾燥は紙の柔軟性を失わせ、折り曲げ時の割れを助長します。


不良を減らすための具体的な対策

高品質な仕上がりを安定させるためには、設計・印刷・加工の各工程での連携が不可欠です。

1. 適切な乾燥時間の確保と印刷条件の最適化

印刷完了後、PP加工に移る前に十分な乾燥時間を設けることが最も重要です。インキの種類やベタ量に応じたスケジュール管理が必要です。

また、パウダーの使用量を最小限に抑える、あるいはデジタル印刷の場合は専用の強粘着フィルムを選定するなどの対策が有効です。

2. デザイン・レイアウト段階での配慮

折り目(罫線や背の部分)に、インキを全面に濃く塗る「ベタ印刷」を配置しないデザインにすることで、万が一ひび割れが起きても目立ちにくく、フィルムの浮きも抑制できます。

3. スジ入れ加工の最適化

厚紙を折る際は、あらかじめ「スジ入れ(罫入れ)加工」を施します。この際、紙の厚みやフィルムの種類に合わせて、スジの幅や押し強さを精密に調整することが重要です。

適切に繊維を圧縮することで、フィルムへの負荷を分散し、剥離を防ぎます。

4. 用途の事前共有とサンプル検証

「冷凍庫での保管」「屋外展示」など、最終的な用途を加工業者へ事前に共有してください。

また、実際の印刷物を用いた「実機サンプル(校正貼り)」を行い、剥離耐性を確認することが最も確実な対策です。


太陽紙技研の対応領域と品質への取り組み

太陽紙技研株式会社では、パッケージ・販促物加工の専門業者として、以下の強みで品質トラブルを未然に防ぎます。

  • 事前検証の徹底:PP貼サンプルは10枚まで無料で対応(サイズ不問)。量産前に実際の印刷物とフィルムの相性を確認できます。
  • 多様なフィルム対応:グロス/マットPPに加え、PET、和紙フィルム、ホログラムや耐摩マットなどの特殊素材も取り扱っています。
  • 京都エリアのスピード対応:京都市内エリアは自社便で対応。印刷物の乾燥状態が良好な場合、最短半日でのスピード納期も可能です。
  • 一貫した工程設計:スジ入れ、打ち抜き、製函までを見据えた表面加工の提案を行い、後工程での不良リスクを最小化します。

まとめ

PP貼り加工後のトラブルを防ぐ鍵は、「事前の条件確認」と「工程間の連携」にあります。

設計段階から加工業者と密にコミュニケーションを取ることで、美しく耐久性の高い製品を安定して製造することが可能です。

パッケージや販促物の品質改善、特殊な環境下での使用に関するご相談は、ぜひ太陽紙技研までお気軽にお問い合わせください。

太陽紙技研株式会社 サービス一覧


一覧に戻る
CONTACT
ご相談・お問い合わせ