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PP貼り加工の用紙厚さガイド|110kg〜1mm厚(450g/㎡)の限界点と失敗しない発注のコツ

2026.6.12
PP貼り

パッケージや販促物を制作する際、「自社の用紙にPP貼り加工ができるか不安」「厚い紙でもきれいに仕上がるのかわからない」と悩まれる担当者の方は多くいらっしゃいます。

PP貼り加工(ポリプロピレンフィルムを熱圧着して耐久性や光沢を高める表面加工)には、機械の構造上、適した用紙の厚さがあります。

推奨される厚さは「四六判110kg以上」から「厚さ約1mm程度(ボール紙450g/㎡)まで」が一般的な目安です。

しかし、紙の種類や印刷環境によって加工の可否は変動するため、自己判断だけで進めるのはリスクが伴います。

本記事では、PP貼りに適した用紙の厚さの基準と、発注前に確実に確認する方法について分かりやすく解説します。

PP貼り加工に適した用紙の厚さ(斤量)の目安

用紙の厚さは一般的に「斤量(きんりょう)」で表されます。

斤量とは、基準となる原紙(四六判:788×1,091mmなど)1000枚分の重さのことです。数値が大きいほど用紙が厚くなります。

推奨される下限:四六判110kg(127.9g/㎡)以上

PP貼り加工では、機械を通す際の熱(約100〜120度)による紙の収縮や、搬送時のコシ不足が原因で、110kg未満の薄紙はシワや「よれ」が発生しやすくなります。

仕上がりの平滑性と安定性を確保するため、四六判110kg以上を強く推奨しています。

厚紙の限界:厚さ約1mm(ボール紙450g/㎡)まで

パッケージや什器などに使われる厚紙の場合、おおよその目安として厚さ1mm程度(フィルムを含む)までが加工可能とされています。

太陽紙技研では、パッケージによく使われるボール紙(450g/㎡)などの厚紙加工にも対応しています。

なぜ厚すぎる用紙はPP貼り加工が難しいのか?

用紙が厚くなればなるほど、フィルムを圧着する際に以下のようなトラブルが起きやすくなります。

  • シワや空気が入りやすい:厚い紙は柔軟性が低いため、ローラーを通る際にフィルムとの間に微細な空気が入り込んだり、シワが発生しやすくなります。
  • 反り(カール)の発生:加熱による紙の水分消失とフィルムの収縮率の差により、加工後に紙が大きく反ることがあります。太陽紙技研では、紙質に合わせた最適な温度・圧力調整に加え、特殊フィルム(和紙フィルム、耐摩マット等)も含め、反りを最小限に抑えるノウハウで対応いたします。

このような理由から、厚みの上限ギリギリの用紙を使用する場合は、慎重な判断が求められます。

発注前に「自社の用紙が対応可能か」を確認する方法

「自社が使いたい用紙で問題なくPP貼りができるか」を、カタログの数値だけで自己判断するのは困難です。

なぜなら、紙の厚さだけでなく、以下の要素も仕上がりに大きく影響するからです。

  • 紙の材質:ユポ紙などの化学紙は熱で変形しやすく、表面が平滑すぎる紙は接着しにくい場合があります。
  • インキの状態:オンデマンド印刷のトナー(油分)や、未乾燥のインキはフィルムの剥がれを引き起こします。
  • 外部環境:その日の湿度や温度によっても、紙のコンディションは変化します。

自己判断せず「実物でのテスト」を行うのが最も確実

発注前に不安を解消する唯一の方法は、実際の用紙と印刷データを使ってテスト加工(校正貼り)を行うことです。

太陽紙技研では、全自動機では対応が難しい「1mm厚ギリギリの難加工」や「特殊な紙質」に対しても、熟練職人が操作する手動機を駆使して柔軟に対応いたします。

「実際にどう仕上がるか見てみたい」というご要望にお応えし、PP貼りサンプル作成(校正貼り)は10枚まで無料(サイズ不問)で承っております。

これにより、シワや空気の混入がないか、色がどう変化するか(グロス加工で色が濃く見える、マット加工でぼやけて見えるなど)を事前に実物でご確認いただけます。

また、京都エリア近郊であれば、最短半日のスピード納期を可能にする自社便対応もご相談いただけます。

厚紙にPP貼りを発注する際の3つの注意点

厚紙にPP貼りを発注する際は、厚さ以外にも以下のポイントに注意してデータや印刷物を準備してください。

  • 十分な余白(くわえ等)の確保: 自動機で加工する際、用紙を1枚ずつ重ねて給紙する(ダブらせ)工程や、機械が紙を掴むための「くわえ」が必要です。安全に加工し、断裁時のズレを防ぐため、用紙サイズに対して天地左右に各10mm程度の余白(印刷やデザインのない部分)を設けていただくのが最も確実です。
  • インキの完全乾燥と密着確認:UV/LED印刷は表面が即乾したように見えても、内部の完全硬化には時間を要します。また、インキの種類によってはフィルムが定着しにくい「難密着」のケースもあるため、 特に厚紙やベタ塗りの多いデザインの場合は、事前のテスト加工を推奨いたします。
  • デザインの工夫:端(タチキリ部分)からのフィルム剥がれを防ぐため、端の部分に白場(印刷しない部分)を設けたり、インキの濃度を下げる工夫が有効です。

まとめ

PP貼り加工に適した用紙の厚さは、四六判110kg以上、厚さ1mm(ボール紙450g/㎡)程度までが目安です。

しかし、厚い用紙はシワや空気が入りやすい傾向があり、紙質やインキの状態によっても加工の難易度は変わります。

失敗を防ぐためには、発注前に加工会社へ相談し、実物でテスト加工を行うことが不可欠です。

太陽紙技研では、幅広い用紙の加工実績と、無料サンプル作成による事前確認体制を整えています。「この厚紙にPP貼りはできる?」「特殊な紙だけど対応可能?」といった疑問がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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