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薄い紙(110kg以下)や分厚いボール紙にもPP貼りは可能?対応できる厚さと注意点を解説

2026.7.7
PP貼り

薄い紙や分厚いボール紙へのPP貼り加工は可能?結論と推奨される厚さ

パッケージや販促物を制作する際、「この紙の厚さでもPP貼り(ポリプロピレンフィルムを貼る表面加工)はできるのだろうか?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。

PP貼り加工が安定して行える推奨の紙厚は「四六判110kg以上」です。また、分厚いボール紙に関しても「450g/㎡」の厚さまで対応可能です。

しかし、四六判110kg未満の薄い紙への加工は、技術的なハードルが高く、いくつかのリスクを伴います。本記事では、紙の厚さによるPP貼りの可否と、発注時の注意点について詳しく解説します。

薄い紙(110kg未満)にPP貼りをする際のリスク

四六判110kg未満の薄い紙(一般的なチラシやコピー用紙に近い厚さ)にPP貼りを行う場合、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

  • シワやよれの発生:PP貼り加工では、約110度の熱を持ったローラー(熱胴)とゴム胴で圧力をかけてフィルムを圧着します。薄い紙はこの熱と圧力に耐えきれず、シワや波打ち(よれ)が発生しやすくなります。
  • 給紙時のトラブル:自動加工機に紙を通す際、紙の進行方向(前後)の端を数ミリ程度重ねて(ダブらせて)連続給紙します。紙が薄すぎると、搬送時に熱やテンションによって紙が歪んだり詰まったりしやすく、シワや加工不良の原因となります。

もし、どうしても薄い紙にPP貼りを施したい場合は、量産前にテスト加工を行うことを強くおすすめします。

分厚いボール紙(450g/㎡まで)へのPP貼りのメリット

一方で、分厚いボール紙へのPP貼り加工は、パッケージや店頭のディスプレイ什器などの製造において非常に効果的です。450g/㎡までの厚紙であれば、問題なく加工が可能です。

  • 耐久性の飛躍的な向上:厚紙自体の強度に加え、PPフィルムが表面を保護するため、輸送時の擦れや傷、破れを防ぎます。
  • 耐水・防湿性の付与:水滴や湿気から紙を守るため、食品向けパッケージや長期間使用する什器に最適です。
  • 視覚的な付加価値と色味の変化:グロス(光沢)PPで鮮やかな光沢感を演出したり、マット(つや消し)PPで落ち着いた上品な質感を表現したりと、デザインの魅力を引き出します。ただし、フィルムを貼合する特性上、加工後に印刷物の色味(視覚効果)が若干変化するため、色調にシビアな製品は事前の確認を推奨します。

PP貼り加工を発注する際の重要な注意点

紙の厚さ以外にも、美しくトラブルのないPP貼り加工を実現するためには、以下のポイントに注意が必要です。

1. 十分な余白の確保

前述の通り、自動加工機では紙の進行方向の端を重ね合わせて(ダブらせて)加工します。

そのため、給紙方向の前後に一定の余白(デザインやベタのない領域)が必要です。この重ね部分(ダブり)に印刷やベタ塗りがあると、段差による気泡の巻き込みやインキの熱転写が起こり、仕上がりの内側に白い線のような跡(ダブり跡)が残るリスクがあります。

なお、左右の端についても、フィルムの蛇行やトリミングのための安全マージン(数ミリ程度)を考慮する必要があります。

2. インキの完全な乾燥

印刷後のインキが完全に乾いていない状態でPP貼りをすると、後からフィルムが剥がれてしまう(剥離する)原因になります。

特に上質紙は、コート紙に比べてインキを多く吸収するため内部の完全乾燥(酸化重合)に時間がかかりやすいほか、裏移り防止のパウダーを大量に使用することが多く、このパウダーがフィルムの接着を阻害して剥離を引き起こすリスクが高まるため、事前の十分な乾燥と確認が必要です。

また、近年主流のUV/LED印刷は、紫外線によってインキを瞬間硬化させる無溶剤型のため、油性インキのような溶剤の揮発待ちはありません。

しかし、UVインキの硬化皮膜は表面張力が低く、通常のPPフィルムが密着しにくい(剥がれやすい)特性があります。そのため、UV印刷物にPP貼りを行う際は、十分な密着性が得られるか事前のテスト加工を行うか、あるいはUV印刷対応の高密着フィルムを選定することが不可欠です。

3. 熱に弱い特殊紙の取り扱い

ユポ紙などの合成紙(化学紙)は、PP貼り加工時の熱(約110度)によって変形したり伸縮したりする恐れがあります。特殊な用紙を使用する場合は、事前に加工会社へ相談することが不可欠です。

太陽紙技研のPP貼り加工の強み

太陽紙技研では、お客様の多様なニーズにお応えするため、柔軟な加工体制を整えています。

  • 手動機による柔軟な対応:小サイズの紙や、機械を通しにくい難易度の高い案件でも、職人の手動機を活用して丁寧に加工します。
  • 徹底した品質管理:加工前と加工時の2段階で全数検品を実施。適切な用紙選定やインキ乾燥などの推奨条件を満たした印刷物に対し、加工不良を徹底的に防ぐ体制を整えています。
  • 無料サンプルの作成:「この紙厚でシワにならないか?」「色味がどう変化するか?」といった不安を解消するため、事前に10枚までの無料サンプル作成(校正貼り)を承っております。※サンプル用の印刷物(刷り本)はご依頼主様側でご用意いただく形となります(無料範囲を超える場合は要相談)。
  • スピーディーな納期:京都市内エリアであれば自社便対応により、最短半日でのスピード引き取り・納品が可能です(エリア外は別途ご相談)。※印刷物の乾燥状態(油性印刷の場合など)や仕様により、適切な加工・乾燥時間をいただく場合がございます。

まとめ

PP貼り加工は、四六判110kg以上の用紙から、450g/㎡のボール紙までが推奨される対応範囲です。110kg未満の薄い紙はシワやよれのリスクがあるため、事前のテスト加工や用紙変更の検討をおすすめします。

パッケージや販促物の耐久性・高級感を高めるPP貼り加工について、「この用紙でも大丈夫だろうか?」「インキとの相性が心配」といったお悩みがありましたら、ぜひ太陽紙技研にご相談ください。無料サンプル作成を通じて、最適な加工方法をご提案いたします。

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