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薄い紙(110kg未満)や分厚いボール紙にPP貼りは可能?断られた場合の解決策

2026.7.8
PP貼り

コスト削減や軽量化のために薄い紙(110kg未満)を選んだものの、印刷会社や加工業者から「PP貼りは対応できない」と断られてお困りではありませんか?

一般的な全自動機では薄紙へのPP貼り加工は難易度が高く、非推奨とされることが多いのが実情です。

しかし、手動機を用いた丁寧な加工や事前のテストを行うことで、この課題をクリアできる場合があります。また、分厚いボール紙への加工も一定の厚さまでであれば対応可能です。

本記事では、薄紙やボール紙へのPP貼りの可否と、断られてしまった場合の代替案や解決策について分かりやすく解説します。

薄い紙(110kg未満)のPP貼りが断られやすい理由

PP(ポリプロピレン)貼り加工は、印刷物の表面にフィルムを熱圧着し、光沢感やつや消し感といった視覚的付加価値を与え、耐久性や耐水性を高める表面加工です。一般的に、PP貼りに推奨される用紙の厚みは四六判110kg以上とされています。

四六判110kg未満の薄すぎる紙に加工を行おうとすると、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

  • シワやよれの発生: フィルムを圧着する際、熱胴(約110℃)の熱とゴム胴の強い圧力がかかります。薄い紙は熱や圧力に耐えきれず、シワやよれ、変形が生じやすくなります。
  • 機械への巻き込み: 全自動機で高速処理を行う際、紙が薄すぎると機械の内部で詰まったり、スムーズに搬送されなかったりするリスクが高まります。

このような品質維持の難しさから、多くの業者では薄紙へのPP貼りを一律で「対応不可」としているケースが一般的です。

分厚いボール紙へのPP貼りはどこまで可能?

一方で、パッケージや什器などに使われる分厚いボール紙へのPP貼りについては、機械の仕様の範囲内であれば問題なく加工可能です。

一般的な目安として、450g/㎡程度までの厚紙・ボール紙であれば対応できる業者が多くなっています。ボール紙にPP貼りを施すことで、パッケージの擦れや傷からの保護機能が大幅に向上し、商品価値を高める上質な仕上がり(グロス、マットなど)を実現できます。

薄紙でPP貼りを断られた場合の解決策

「どうしても薄紙で表面保護や質感向上を実現したい」という場合、以下の方法で解決できる可能性があります。

1. 手動機による加工に対応した業者へ相談する

全自動機では難しい薄紙の加工も、職人の手作業を伴う手動機(半自動機)を活用することで対応できる場合があります。手動機であれば、紙の性質に合わせて給紙や圧着の微細な調整ができ、シワやよれのリスクを最小限に抑えることが可能です。

太陽紙技研では、手動機を活用することで、全自動機では対応が難しい小サイズ(四六16切など)や、難易度の高い用紙への加工にも柔軟に対応しています。

2. 事前のテスト加工(校正貼り)を実施する

薄紙への加工が実際に可能かどうか、本生産の前にテストを行うことが非常に重要です。

一部の業者では、事前の色味確認や加工適性をチェックするための無料サンプル作成(校正貼り)を行っています。

太陽紙技研でも、事前に10枚までのサンプル作成(校正貼り)を無料で承っており、これによって「シワが出ないか」「変色や剥がれが起きないか」を確実に検証してから量産に進むことができます。ただし、サンプル用の印刷物はご依頼主様側でご用意(ご支給)いただく必要があります。

発注前に確認すべき!PP貼りの注意点

薄紙や厚紙に関わらず、PP貼りを発注する際には以下の条件を満たしているか事前に確認しましょう。

  • 十分な余白の確保: PP貼りでは、連続して加工を行うために紙の進行方向(前後)を数ミリ〜10mm程度重ねて(ダブらせて)給紙します。そのため、仕上げサイズ(トンボ)の周囲(天地左右)に加工用の余白(目安として8mm〜10mm)を確保することが必須です。余白が不足すると、紙を重ねた跡(ダブり跡)やフィルムの端がトンボの内側に入り込み、白い線として残るリスクがあります。
  • インキの特性と乾燥: 印刷後のインキが未乾燥の状態で加工すると、蒸発した溶剤や水分によりフィルムが剥がれる原因となります(油性インキの場合は十分な乾燥時間が必要です)。一方、UV/LED印刷は瞬間硬化するため乾燥待ちは不要ですが、インキ皮膜が硬く平滑なため、通常のフィルムでは剥がれやすいという特性があります。そのため、UV印刷物には密着性の高い専用のPPフィルムを使用するなどの対策が必要です。
  • オンデマンド印刷の注意点: トナーの油分によってフィルムが圧着しにくくなる場合があります。端からの剥がれを防ぐため、全ベタや四隅のベタ塗りを避けたデザイン設計が推奨されます。

まとめ

薄紙(四六判110kg未満)へのPP貼りは、シワやよれのリスクから断られることが多いのが実情です。しかし、手動機を活用できる加工業者に相談したり、事前のテスト加工(校正貼り)を行ったりすることで、課題を解決できる可能性があります。また、分厚いボール紙は450g/㎡程度までなら加工可能です。

「他社で薄紙への加工を断られてしまった」「小ロットで無駄な型代・加工費を抑えつつ、美観や耐久性を高めるパッケージを作りたい」とお悩みの場合は、ぜひ一度、太陽紙技研にご相談ください。手動機を活かした柔軟な対応と、加工前・加工時の2段階の全数検品による確かな品質管理で、お客様の理想の仕上がりをサポートいたします。

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